株式会社 日本データコントロール

プロジェクトストーリー

流通ソリューション

STORY.03 繊維専門商社様

PROJECT MEMBER

トライ&エラーの連続ながら社長賞金賞を射止める

業界構造はしばしば、川の流れにたとえて説明される。繊維業界でいえば、原料・原糸を扱うのは川上、織物やテキスタイルを扱うのは川中。そして最終製品を扱うのは川下、といった具合だ。上流から下流へと製品が流れ消費者に届けられるが、物流は、国内調達、輸出・輸入・三国間貿易、製品の国内配送など複雑多岐に渡る。貿易業務は、金・物・書類の流れやそれに関わる規制など多種多様な情報が付随し、業務も広範に及ぶ。そうした複雑な販売・債権債務・輸出入・会計の基幹システムの再構築をお客様が決断。そして、輸出入業務システムの再構築に挑んだのが中部支店の精鋭たちだった。
その一人、プロジェクトマネージャーを務めた江本秀彦が振り返る。

「中部支店として過去に例がないような大規模システム。私も含めプロジェクトメンバーの経験は必ずしも十分とはいえなかったが、気合が入りました。」

トライ&エラーが続いたものの、最終的にプロジェクトは成功裡に終わる。そして業績に大きく貢献したことでチームはNDC社長賞金賞を授与されたのだった。

輸出入業務システムに求められた機能は複雑多岐に

時計の針は、2009年3月に巻き戻る。お客様である繊維専門商社は、江戸時代に創業した老舗。川上から川下まで多様な繊維製品を扱い、当然ながら基幹システムも構築済みだった。NDCはその保守などで2名のエンジニアが常駐しており、一定の取引のある関係だった。だが当時稼働していたシステムは、自製したもので時代に対応できないケースが増えていた。パッケージソフトの導入も含めて抜本的に再構築するしかない――お客様は決断した。

とはいえ、輸出入業務はそのパッケージソフトではサポートされていない。新たにシステム化する必要があった。求められているシステム要件は複雑だ。輸入・輸出にはさまざまな手続き、情報が付き物だ。貿易取引における重要書類であるインボイス、配送・調達情報をもとに、通関・配送業者と情報連携して、国内配送・調達、通関などの状況を管理し、パッケージソフトの機能と連携して仕入・売上情報を自動計上。さらに、銀行からの情報をもとに輸出入の決済処理を行って会計計上する。経理業務がスピーディかつ正確になされるためのものでなくてはならない。一言でいえば「輸出入業務システム」と括れるが、求められる機能は多種多様なのだ。

分厚いバインダーが

システム構築は要件定義からスタートする。このドキュメント自体が膨大な量だった。要件定義とは、「お客様がシステム上で何を実現させたいのか、システムに実装すべき機能を明確にし、それを逐一、図や文書で表現し、お客様と共通認識を得ること」(江本)。その作業自体が、江本を中心に3カ月間以上に及び、分厚いバインダーがうずたかく積まれるほどの量だった。これをもとに基本設計、詳細設計と進むだけに、お客様のニーズを的確につかまないと、お客様の求めるシステムの構築はできない。綿密なヒアリングとお客様業務への精緻な理解が必須な局面なのである。

2009年秋には輸出入業務システムの開発リーダーとして川瀬達也が参画し、2010年の夏には新人研修を終えた大東丈洋がソフトウェアエンジニアとして参画してきた。川瀬は経験豊かなSEだが、輸出入業務は初体験。

「ですから、輸出入で使われる専門用語から手続きの法令、慣習などを専門書やネットで身につけました。お客様の立場に立ったユーザーフレンドリーなシステムは、どんなシステムでも必須要件ですが、それを実現するには、何よりも業務を理解しないと始まらないのです。」

先輩たちに助けられながらも新人が戦力として

新入社員の大東は、プログラミング言語の段階で躓いた。

「汎用言語であるC++ぐらいしか知らず、システムで使われているJavaは集合研修で入門編を学んだ程度。通勤電車や自宅に帰ってから勉強し、必死でした。でも、分からないことは忙しい中を縫ってでも教えてくれる風土がNDCにはある。申し訳ないとは思いながらも、それが大きな力になりました。」

どんなプロジェクトにも、トラブルや苦労がつきまとう。今回のプロジェクトも例外ではなかったが、それでも2012年1月には稼働を開始し、お客様の業務効率化に寄与している。その理由を江本は、

「協力会社との連携も含めチームが一丸となったこと、絶対成功させるとの思いを結集することができたため。」

と分析する。川瀬は、

「私も大きな自信になったが、それ以上に新入社員である大東君が成長してくれたのが嬉しい。指示したこと以上のことをやってくれて、戦力になった。」

という。その大東は、

「まだまだ未熟。でも、これからも積極的にチャレンジして、一日も早く誰もが認めるSEになり、30歳までにはプロジェクトのリーダーになるのが目標。」

そう断言できるほどに、今回の経験は大きな自信になったようだ。

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