株式会社 日本データコントロール

プロジェクトストーリー

放送ソリューション

STORY.01 讀賣テレビ放送株式会社様

PROJECT MEMBER

メインフレームから時代はWebへ

メインフレームによる集中処理からクライアント・サーバー(C/S)による分散処理、そして現在はWebシステムに――これが、半世紀に及ぶ情報システムのトレンドである。創業40年に及ぶNDCは、この技術トレンドをすべて網羅し蓄積しているのが強みでもある。そして、この技術トレンドが、1984年からNDCが参画している大手テレビ局・讀賣テレビの情報システムそのものでもあった。現在もプロジェクトマネージャー(PM)を務める小仲純子は、

「讀賣テレビ様とNDCのお付き合いは30年以上。お客様のおかげで、メインフレームからWebシステムまで幅広い経験をさせていただき感謝しています。」

膨大なデータから視聴率を分析するシステムを構築

視聴率データ分析をC/SからWebシステムへ。NDCにそんな話が持ち込まれたのは、2007年5月。テレビ局には膨大な視聴率データが蓄積されており、番組放映のたびにデータ量は幾何級数的に膨らんでいく。テレビ局にとってITは必要欠くべからざる存在なのだ。その翌年の3月に「Web版視聴率システム」としてリリースした谷井則行によると、

「視聴率には番組視聴率と毎分視聴率の2つがあり、前者は番組単位の世帯視聴率と性別・世代分けした個人視聴率に分けられ、後者は1分単位の世帯・個人視聴率の2つの基礎データに分けられています。」

そして、このデータ量も膨大なのだ。

「例えば毎分視聴率は、1日だけでも1440分のデータ量となり、18局分で約2万6千件、保有しているレコード件数は過去10年分で約1億件。番組視聴率も過去20年間分で約1500万件に達します。」

これら膨大なデータから必要なデータを抽出して分析。視聴者にどんな番組が支持されているのか。テレビ局にとって経営の屋台骨ともいえる、CMスポンサーを確保するための分析システムをつくりあげたのである。

当時、設計からプログラム開発・テストまでを担当したのが菅谷剛である。

「膨大なデータ量のため、当初はパフォーマンス面の課題がありましたが、データベース設計や様々な工夫で速いレスポンスを実現できました。初めてのWebシステム開発だったのでWebシステムの特性や言語を勉強しながらの開発でしたが、谷井さんの助言もあって新入社員を含む6名の開発メンバーで予定通り完成させることができました。」

Webシステムは当時、ユーザーインターフェース、つまり操作性に難があるとされていた。だが、OSS(オープンソース)を有効活用してC/Sと遜色のないシステムを実現。「どの端末のブラウザーからでもアクセスできるようになり、操作性や性能面でお客様から高い評価をいただきました」という。

家庭と仕事を両立させ、いつも全力投球

Web版視聴率システムのリリース後も、お客様とはいくつかの案件が進行していた。2010年の夏には、メインフレーム上で稼働している経理業務と勤務管理のシステムのオープンサーバーへの移行を検討することになった。オープン環境へ移行させる大きな目的は、運用コストの大幅ダウンと処理スピードのアップ。このプロジェクトマネージャーとなったのが、テレビ局でのシステム構築の経験豊富な小仲であった。プライベートでは妻であり母でもある。家族の協力を得ながら、仕事にも全力投球して両立させてきた人物だ。
オープンサーバー環境へできるだけそのままの形で持っていくか、それとも作り直すか。経理業務システムは、実は1999年にNDCがメインフレーム上に再構築したもの。テレビ業界独特の管理会計の仕組みや分析ツールを備え、お客様の競争力の源泉となり長年使い続けられてきている。
経理業務システムはお客様固有の経理業務ノウハウのかたまりであり、そのまま移行させたい。勤務管理システムは利用者の操作性を重視し作り直してWeb化したい。と、小仲は提案した。
この提案に対して、勤務管理のWebシステム化はWeb版視聴率システムの実績もあって了承されたが、経理業務システムの移行方法は、会計パッケージソフトを導入しカスタマイズした場合とダイレクト移行の場合のコスト比較を行って決定することになった。

「テレビ業界向けの会計パッケージと現行機能を比べ、どの程度適合し、また乖離しているかを分析した結果、適合率は50%程度でした。パッケージソフトのカスタマイズ費用を考えると、現行システムのマイグレーションによる移行がベストとの結論になりました。」

固有の経理業務ノウハウを無事に

小仲は、PMが最初に着手する、予算を睨みながら工数がどの程度かかるのか、どんなスキルを持つメンバーをアサインするかなどを担当営業と話し合いながら計画を立案。勤務管理システムのWeb化には谷井と菅谷のスキルと経験を買ってアサインした。2つの移行作業を準備万端整えスタートさせた”つもり”だった。ところが、経理業務システムの移行作業を大手SIベンダーと共同で進めていった中盤でトラブルに見舞われた。メインフレームのコード体系とオープンサーバーのコード体系の違いから、業務プログラムで行っているソート処理の結果が異なるといった問題や、入れ替えたソフト製品のバージョンの違いからテストのやり直しという事態にぶつかったりしたのである。

「経理業務システムでは、その後も何度も問題が発生し、作業を完了させた部分も再テストすることもあり作業は膨らむ一方でした。それでも2つのシステムの移行作業の納期を何とか守ることができ、お客様からは感謝の言葉をいただきました。」

これが2012年の11月のことだ。その後も、お客様の関連会社への経理業務システムを展開するなど、お客様との強い絆は今も続いている。

「達成感、それは、本番を迎えて実際に現場のユーザ様から、NDCさんのおかげです、すごく使いやすくなった、仕事の効率がアップするようになったなど、生の声を聞かせていただいた時です。次もお客様に喜んでいただける仕事をしようという励みになり、この繰り返しが私たちの仕事への達成感に繋がっています。」

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