株式会社 日本データコントロール

プロジェクトストーリー

金融ソリューション

STORY.02 明治安田生命保険相互会社様

PROJECT MEMBER

緻密さが求められる生保営業を支援

どんな業界であれ、ビジネスの最前線ではタブレット端末を携行する風景が当たり前になりつつある。だが、岡千晶がプロジェクトマネージャー(PM)を務めた明治安田生命保険の案件は、過去に例がないほどスケールが大きく、かつ先進的な取り組みとしてメディアにもとり上げられた。全国約1200カ所の営業拠点の約3万名の営業職員の営業端末に、Windows 8を搭載したタブレット端末「マイスターモバイル」を導入したのである。だが、話は簡単ではなかった。

「明治安田生命様とNDCの関係は長く、私自身も資産運用関連のシステム構築などで、20年以上のお付き合いがありました。ただ、営業支援システムは初めて。ですから、そもそも生保の営業とはどういうものか。その理解からスタートせざるを得ませんでした。」

と岡が言った。これが2011年11月のことだった。

少子高齢化が進む中、生命保険に対するニーズは大きく変わり営業スタイルも緻密さが求められている。一家の働き手が万一の場合の保障を重視した保険商品が中心だったのは、過去の話。現在は、いわゆる”長生きリスク”に備えた医療・ガン保障、介護保障等、ニーズが多岐にわたる。

「商品特徴だけではなく、社会保障制度についてもしっかり説明し、納得していただいてから契約を行なうという流れですから、おのずと説明時に必要となる情報量が膨大になります。でも、そうすると今度は、活用したい情報を引き出す手間が大きくなってしまいます。」

これは一例に過ぎないが、こうした相反する問題をいかに解決するか――この連続だったのである。

営業職員のITスキルの違いを考慮

保険営業に対する理解を深めることと並行して、営業企画部門が作成する多くの資料をどのようなメニュー体系で掲載するか、お客様にヒアリングしていった。バッチ処理の開発リーダーを務めた風岡有樹が言う。

「商品パンフレットや社会保障制度の説明書、介護に関する資料などを、ご要望どおりのメニュー体系に配置できるように気をつけました。」

当然、使いやすさやメニュー画面の見やすさも重視した。

「営業職員の方々のITスキルには当然、違いがあるわけです。余り得意ではない方でも使いこなせるようクリック数は最少化。コンテンツの表示時間もできるだけ短くする工夫をしました。」

とは、PM経験があり、今回はPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)として腕をふるった笹谷星だ。

プロジェクトが始まって1年が過ぎた2012年暮れのことだ。状況が一変してしまった。Windows7を想定していた開発が、急きょWindows 8に変更になったのである。

「最新OSでデファクトスタンダードをつくりたいということになったためです。」
「方針変更は他のプロジェクトでもあることで、戸惑いましたが仕切り直すことにしました。」

こんなに時間がかかっては論外!

年が明けた2013年3月、プロジェクトメンバーの奮闘によって、テストができるまでになった。だが、ここでも再度、問題が発生してしまった。

「実際のコンテンツを表示させたところ、表示までに5~10秒ほどかかり、こんなに時間がかかっては保険の営業では使えないと”ダメ出し”されてしまったのです。」

岡を中心に対策を検討した結果、その日の営業に必要なコンテンツを予め営業所内でダウンロードしておく方法を採用することになった。商品や公的制度の変更もあり得るため、コンテンツを最新版に自動更新する仕組みも採り入れた。データの最新化で営業職員に負担をかけない配慮である。ダウンロード時間の短縮化を図ったのもいうまでもない。

「朝礼で営業職員がいっせいにダウンロードした場合を想定して、端末50台でテストを行なった結果、無事OKが出た時はほっとしました。」

電波状態の悪いケースも想定したテストも行なった。岡自身が歩き回って電波状態の悪い場所を探し、ストップウォッチで表示時間を計測したと笑う。

失敗に学んで成功に導いていく

こうして2013年10月、全国の拠点に営業支援システムが導入されカットオーバーを迎えた。PDF化されたパンフレットをはじめ、営業職員のプレゼンテーションをサポートする音声付パンフレット、介護や生活習慣病などへの備えの必要性を伝える動画など、数百ものコンテンツを搭載し、営業職員の活動スタイルに合ったメニュー構成に変更できる。画面は見やすく、説明は分かりやすい。クリック数も少ない。

「全国展開して程なく、明治安田生命の上席の方から直々に”多くの職員が予想以上に早い時期から使いこなしていて、素晴らしい”とお褒めの言葉をいただきました。営業職員の方からも、”とても便利。これがないと、もう仕事ができない”と喜んでいただき、素直に嬉しかったですね。」

風岡もプロジェクトを振り返りながら、

「タブレットを使った、これだけの大規模システムを構築できたのは大きな自信になりました。新たな知見も得られ、非常に新鮮でした。」

笹谷も感慨を込めて言う。

「いろいろと苦労はあったが、これだけのプロジェクトを成功させることができて感無量。」

そして、

「どんなプロジェクトでも試行錯誤があり、いくつもの失敗があります。でも、その失敗から学ぶことが大切。学ぶことで成長できるのですから。そのことを改めて実感しました。」

岡はこういって、仕事に臨む姿勢の大切さを強調したのだった。

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